東方異聞フォト3
東方異聞~和と洋の気鋭のインプロバイザーグループ

注目のドラマー堀越彰率いる「東方異聞」は、現代に生きるプレイヤーが自身のルーツと向き合いそれぞれの楽器の限界に挑戦する。琵琶の首藤久美子、尺八/笛/能管・竹井誠、尺八・小濱明人など希代の実力者を揃え、日本の伝統的な様式美をモチーフに独創的な世界を創り上げる。

(メンバー)

堀越 彰(Akira Horikoshi)●Drums&Percussion
13才からドラムを始め、海老沢一博氏、村上”ポンタ”秀一氏に師事。日舞家の父の影響から、日本の伝統音楽を深く敬愛する。1990年 オーディションにより山下洋輔ニュートリオでプロデビュー。伊藤多喜雄、夏木マリ、舘形比呂一、パパタラフマラ、チェンミン、藤井郷子等と共演数多くのグループに参加し、国内公演を始め海外公演にも多数参加する。ャズドラムを基軸にしながらも 邦楽や民俗音楽など 古今東西の要素と自由に組み合いジャンルを超越したプレイスタイルを展開。 多様なセッションを通じてきた現在、プレイアクションを必然性の上でのボディパフォーマンスととらえ、空間演出とアジア人としての音の表現探求にテーマを持ったプロジェクトに着手。薩摩琵琶や尺八、笛など日本の伝統的な楽器と組んだ「東方異聞」、ピアノ深町純 バイオリン渡辺剛と組んだ ”3人にして無限大のオーケストラ”「The WILL」、音楽と美術の境界を超越したパフォーミングアーツ「SOLO-ist」、尺八 小濱明人と組んだ「LOTUS POSITION」等を主宰。その他、フラメンコ公演、和太鼓公演などの構成 演出を手がけ、イベントへの楽曲提供を行う。

首藤久美子(Kumiko Shuto)●琵琶
1997年、東京音楽大学卒業。在学中より薩摩琵琶を田中之雄氏に師事。1998年、NHK邦楽技能者育成会43期首席修了。NHK邦楽オーディション合格。2001年、日本音楽集団入団。日本音楽集団第26次海外公演「韓・日記念民族楽団」ソウル公演参加。NHKFM「邦楽のひととき」に出演。2002年、第39回日本琵琶楽コンクール第1位入賞、文部科学大臣賞・日本放送協会賞を受賞。紀尾井ホールに於いて、「日本の作曲・21世紀へのあゆみ2002響きの東西Ⅰ」で三橋貴風氏(尺八)と武満徹「エクリプス」を演奏。2004年、「日出づる国から」キプロス公演参加。邦楽アンサンブル昴シンガポール公演参加。2006年、岩城宏之指揮、京都市交響楽団による武満徹「ノヴェンバー・ステップス」を演奏。2008年 チェコにおいて「プラハ尺八サマースクール」出演。2010年、リビエラ東京 「夏の旬づくし」出演。 「アジア音楽祭2010in東京」出演。

竹井 誠(Makoto Takei)●尺八
埼玉大学理工学部数学科在学中より日本音楽集団(和楽器アンサンブル)に尺八奏者として所属。入団後、篠笛、能管、竜笛に取り組む。尺八を藤崎重康、宮田耕八朗、笛を望月太八に師事。1980年代後半より邦楽囃子笛方(長唄、歌舞伎、日本舞踊など)としての活動を開始し、このジャンルで一時、「望月太八次郎」を名乗るが、2005年芸名を返上し、独立する。一方で、数少ない笛・尺八兼任奏者として日本音楽集団、林英哲(大太鼓奏者)グループ等で十数回の海外公演。ライブシーンで林英哲、山下洋輔(ジャズピアノ)、伊藤多喜雄(ロック民謡)、仙波清彦(マルチパーカッション)、三橋美香子(ボーカル)、堀越彰(ドラムス)等のユニットに参加。スタジオミュージシャンで演歌、民謡、CM、劇中音楽等のレコーディング多数。2010年4月より東京芸術大学音楽部邦楽科非常勤講師として現代邦楽の笛を指導中。

小濱明人(Akihito Obama)●尺八
古典を石川利光、民謡を米谷智に師事。NHK邦楽技能者育成会第46期修了。 第2回尺八新人王決定戦優勝。2004年、全編即興によるソロアルバム『風刻』を発表。2005年、『歩き遍路四国八十八カ所奉納演奏Tour』を敢行。自作曲を集めた2ndアルバム『波と椿と』を発表する。2006年、スウェーデン国際吹奏楽フェスティバルに招かれ参加。1カ月に及ぶ欧州ツアーを成功させる。2007年、hajimeinoue(electro)との共作、CD『visions.』を発表する。2008年、ケネディーセンター主催のジャパンフェスティバル(ワシントン)・国際尺八フェスティバル(シドニー)に招待参加。後藤幸浩(薩摩琵琶)との共作、CD『ミチノネ』を発表。2009年、文山アートフェスティバル(台北)に参加し、ソロコンサートを行う。古典や自作曲を中心としたソロ活動の他、民謡の伊藤多喜雄率いる『TAKiO BAND』等数々のグループに参加している。海外公演も多く、欧米・アジア・オセアニア・アフリカなど計26カ国で行っている。2012年、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)の助成によりニューヨークへ留学。国際的な活動が高く評価されている。

吉野弘志(Hiroshi Yoshino)●ウッドベース
高校時代よりベーシストを志す。1975年に東京芸術大学器楽科に入学、在学中より明田川荘之( Piano )トリオのメンバーとしてジャズ・クラブに出演するようになる。1980年、坂田明( Sax )トリオに参加、翌年には同グループでヨーロッパ・ツアーをおこなう。 以後、加古隆( Piano )とのデュオ活動、富樫雅彦(Percussion)トリオ、板橋文夫( Piano )トリオ、山下洋輔( Piano )パンジャ・オーケストラなど数多くのグループに参加する。 ジャズ・フィールドのみならず、現代音楽の分野での活動も活発で、高橋悠治( Piano-composer )、三宅榛名( Piano-composer )、吉原すみれ( Percussion )等ともしばしば共演、1985年には、故・武満徹プロデュースの” MUSIC TODAY “に出演、さらには1989年、1993年、1995年と三度にわたって「八ヶ岳高原音楽祭」にも参加した。 また、海外での公演も活発で『坂田明・微塵子空艇楽団』の中央アジア・ツアー(1994年)、『Asian Fantasy Orchestra』の東南アジア公演(1995年)、『金子飛鳥ユニット』のパリ公演(2000年、2001年、2002年)、『一噌幸弘グループ』のパリ公演(2002年)、などに参加する。

他、ピアノ

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